体に良いと言われるオリーブオイルは、
加熱調理して大丈夫?
この言葉が気になってしょうがないんです。。
「オリーブオイルは、加熱すると体に良くない。」
「オリーブオイルを加熱すると酸化する。」
ネット上で、悪い噂が飛び交っているのを目にします。
なぜ悪い噂かというと、私はオリーブオイルを加熱調理に使っているからなんです。
私の大好きなオリーブオイルが体に悪いの!?
ずっと信じて使っているのに。。。
しかし、一方では、
「オリーブオイルは加熱調理しても大丈夫!」
という肯定派の意見もあるんです。
う~ん。。(-_-;)
一体どっちが正しいの?
こうなったら調べるしかない!!
体に良いと信じて使っている、大好きなオリーブオイルの名誉挽回のために!
徹底調査しますよ!
どうぞ最後までお付き合いくださいね!
目次
オリーブオイルの加熱調理は向きor不向き?
ズバリ!
オリーブオイルの加熱調理は、
向き?それとも不向き?
と聞かれたら、答えは向きです!
どうして加熱調理が向いているのかというと、
オリーブオイルが熱に強いからなんですね!
あ~良かった(#^^#)
これで安心して使える!
ん?でも?それだけでは分からない。。
ですよね(^^;
どうして熱に強いのか、熱に強いってどういうことなのか、調べてみましょう!
熱に強いオリーブオイルとは?
熱に強い?とはどういうことなんでしょう?
それは、加熱してもオイルの状態が悪くならない。
ということなんですね。
逆を言えば、加熱するとオイルの状態が悪くなる。
ということになります。
今回の問題点ですね。
熱に強いオリーブオイルは、
加熱しても状態が悪くならない。
すなわち、酸化しにくいオイル。
ということなんです。
栄養成分が豊富に含まれているオリーブオイルは、とてもヘルシーなオイルなんですね。
中でも、最も豊富に含まれているのが、
オレイン酸という酸化しにくい成分なのです。
だから、この豊富なオレイン酸を主成分とするオリーブオイルは、酸化しにくいオイルということになります。
「酸化」とは、簡単に言うと「劣化」のこと。
オイルが悪い状態になること。
そうなれば当然、体にも悪いということですよね。
熱に弱いオイルの場合
熱に強いオリーブオイルの場合
よって、オリーブオイルは加熱調理に向いている!
他のオイルと比べてみると?
オリーブオイルが酸化しにくいということは、豊富なオレイン酸のおかげなんですね(^^)
では、他のオイルのオレイン酸はどうなんでしょうね?
一般的に使われているオイルは、
ごま油、大豆油、菜種油、コーン油などがあります。
酸化に強いオレイン酸の量を比べてみることにしましょう。
オレイン酸の比較
(総脂肪酸100g当たりの数値)
- オリーブオイル・・・77.3g
- 大豆油・・・23.5g
- 菜種油・・・62.7g
- ごま油・・・39.8g
- 米ぬか油・・・42.6g
(5訂 日本食品標準成分表より)
こうして比べてみても、
オレイン酸は、オリーブオイルに一番多く含まれていますね!
オリーブオイルが体に良い!
と言われる理由も納得です(#^^#)
オレイン酸とは?
オリーブオイルの主成分はオレイン酸、
オレイン酸は酸化しにくい、
オレイン酸は熱に強い。。
と言っているオレイン酸ってナニモノ??
オレイン酸は体に良い!
っていうのは何となく知っているけど。。
実はよく分かってないんですよね(^^;
ココもはっきりさせなきゃね!
あらゆる油脂は、脂肪酸とグリセリンが結合したものです。
脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられ、さらに不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられます。
う~ん。。
何だか難しくなってきましたね。。
もう少し分かりやすくしてみましょうね。
脂肪酸
- 飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸など)
- 不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸
- 多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)
- 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸、パルミトレイン酸など)
一価不飽和脂肪酸
- オレイン酸は不飽和脂肪酸の中では酸化しにくく、体内の悪玉コレステロールを減少させる働きがある。パルミトレイン酸は、老化防止や美容効果が期待されている。
う~ん。。
やっぱり、ちょっと難しくて、、
頭がパニックになっちゃいそうだけど。。
オレイン酸は健康にも美容にも良い、酸化しにくい脂肪酸!
という事は分かりました。
オリーブオイルを加熱調理するときの注意点
オリーブオイルは、オレイン酸を主成分とし、酸化しにくいため加熱調理に向いている!
ということは分かったけど、気を付けなければいけないことがあるようです。
エクストラヴァージン・オリーブオイル
まず、注意する点は、エクストラヴァージン・オリーブオイルを使うということです。
これまでお話ししてきた、オリーブオイルの加熱調理のこと。
豊富なオレイン酸が主成分のオリーブオイルのこと。
そのオリーブオイルとは、エクストラヴァージン・オリーブオイルのことを指しているんです。
んん?いきなり?何ですか?
あなたは、聞いたことはあるかもしれません。
もしかすると、あなたは知っているかもしれません。
オリーブオイルには種類があるということを。
そのオリーブオイルの中で、最も栄養成分が豊富なものが、エクストラヴァージン・オリーブオイルなのです。
オリーブオイルが体に良い!
ということも、
オリーブオイルはオレイン酸が豊富!
ということも、
全ては、エクストラヴァージン・オリーブオイルのことだったのです。
日本で売られているオリーブオイルには、
このエクストラヴァージン・オリーブオイルの他に、ピュアオリーブオイルがあります。
ピュアオリーブオイルは価格も安いのですが、
エクストラヴァージン・オリーブオイルと比べると、残念ながら味わいも、栄養も劣ります。
私も最初はそんな区別はつかなかったのですが、
使っていると、違いが見えてくるようになったんです。
- まず、香りが違うんですね!
- そして、風味、味わいは全く違います。
- エクストラヴァージン・オリーブオイルは、本当に香りが良く、風味もあるんですよ。
- 苦み、辛味の中には、フルーティーな風味もあり、これがたまらなく美味しいんですよ♪
- パンにつけて食べると味わいがよくわかるんです。
でも、この独特な風味が苦手な方もいると思うので、
絶対オススメ!
とは言いませんが。。(^^;
健康、美容には効果がありますよ!
ちょっと話がそれちゃいましたが、
オリーブオイルの中でも酸化しにくいのは、
エクストラヴァージン・オリーブオイルということだったのです。
オリーブオイルの使い方
では、加熱調理に向いているオリーブオイルの使い方にも触れてみましょう。
熱に強いオリーブオイルは、
「焼く」「炒める」「揚げる」
といった使い方ができます。
オリーブオイルで調理すれば、
油っこさや食材のべたつきが気になりません。
揚げ物は、サクッとした軽い揚げ上がりで、
胃に優しく、もたれにくいのですよ!
ただ注意することは、煙が出るほど熱してはいけないということ、を守りましょうね。
いくら熱に強いオリーブオイルでも、
これでは、油が酸化してしまい体に良くありません。
そのため、ほぼオリーブオイルを使っています。
オイルたっぷりのアヒージョもよく作るのですが、生徒さんは、
「アヒージョがこんなに食べやすく美味しいなんて~!」
「オイルたっぷりなのに全然胸焼けしないわ~!」
と喜んでくれます(#^^#)
パスタにもたっぷりのオリーブオイルを使いますが、
不思議と油っこくないんですよ!
茄子を揚げ焼きにしたときは、それがよくわかります。
茄子ってかなりの量の油を吸いますよね。
でも、オリーブオイルを吸った茄子は、
油っこさを感じないんですよね。
むしろ、オリーブオイルの風味で美味しさがアップしてるんです♪
オリーブオイル使いのことをお話しすると止まらなくなるので、この辺で。。
保管の仕方
保管の仕方にも注意したいところです。
オリーブオイルの劣化の原因は酸化です。
酸化は「光」「空気」「高温」によって起こります。
保管の仕方の注意点
- 直射日光、蛍光灯などの光が当たらない場所で保管する。
- オイルは使ったらしっかりふたを閉めて、なるべく空気に触れないようにする。
- ガスコンロの横など、高温になる場所を避け、涼しい場所で保管する。
- 冷蔵保存は固まるので避ける。
最後になりましたが、
今回、オリーブオイルについて色々調べるにあたって、参考にさせてもらった書籍です。
監修者:イタリアフード協会
発行者:池田豊
おわりに
いかがでしたか?
「オリーブオイルは加熱調理して大丈夫?」
という問題について私なりに調べてみました。
要点をまとめると!
- オリーブオイルの主成分はオレイン酸
- オレイン酸は酸化に強い脂肪酸
- 酸化に強い→熱に強い
- オリーブオイルは熱に強い
という答えが出ました!
オリーブオイルは加熱調理しても大丈夫!
ということがお分かりいただけたでしょうか?
これで迷わずにオリーブオイルが使えますね(#^^#)
私はオリーブオイルが大好きで、何にでも使ってるんです。
でも、ネット上にあふれている色々な意見に振り回され、少し不安になっていました。
今回オリーブオイルのことを調べ、スッキリと理解できましたよ!
ただ、栄養が豊富で酸化に強いオリーブオイルというのは、エクストラヴァージン・オリーブオイルのことだったのですね!
これは、非常に高価なのです!!
揚げ物に使うのはもったいないような気がしますね。。
最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m