初めての海外赴任は家族一緒でした。家族帯同が当たり前だと思っていたからです。だから、単身赴任のことなんて考えたことなかったんですよね…。でも、その後、単身赴任という問題に直面したのです!(゚Д゚;)
海外赴任で、家族が別々になるなんて…と悩む日がくるとは思ってもみませんでした。しかも、一度だけではないのです。
その都度、迷い悩み、話し合い、決めてきたんですけど、果たしてそれが正解かどうかなんて分かりませんでした。ただ、どちらに決めても、メリット、デメリットはありました。
そうやって、家族帯同4か国、単身赴任2か国を経験してきた我が家。妻の立場として私が感じた事、良かった点、悪かった点などをお話ししますね。
前半は、「家族帯同・単身赴任の両方を経験した私だから言えること」
後半は、「我が家の体験談、決断の理由」をお伝えします。
ぜひ最後までご覧になってくださいね(#^^#)
目次
家族帯同・単身赴任の両方を経験した私だから言えること
海外赴任が決まった瞬間、期待と不安がいっきに押し寄せてきますよね。それと同時に、悩みや問題も…。まず最初に考えることは、家族で一緒に行くのか、夫がひとりで行くのか、ということではないでしょうか。
我が家でも、異動のたびにこのことに悩まされたのです。考えても、なかなか結論を出せないんですよね。本当にこれでいいのかなぁ…。やっぱり、こっちにするべきかなぁ…。
決めた後でも、やっぱり悩みました。家族で一緒に行った場合と、単身赴任した場合の、それぞれの「問題点・注意点・良かった点」を考えてみました。
家族を帯同した場合
問題点
- 子供の学校・教育に関して
- 生活全般が大変
- 言葉の壁は大きい
- 日本で持ち家がある場合どうするか
注意点
- 子供の教育方針は夫婦でよく話し合う
- 治安には注意して行動する
- 引きこもりにならないようにする
良かった点
- 家族の絆が強くなる
- 異文化に触れられる
- 外国語の勉強が身近になる
- 旅行する機会が多い
- 日本にいるときよりお給料が良い
それぞれ詳しく説明しますね。
家族帯同の問題点
子供の学校・教育に関して
子供が何歳になっても、学校のこと、教育のことは悩みの種でした。教育方針に関しては、夫と意見が分かれたりもしました。異国での学校探しはとても大変で、なかなか思い通りにはなりません。
一番の問題は、外国語でその学校の勉強をすると同時に、日本の勉強もしなければならない、という事でした。それは、年齢が上がるほど大変になってきましたね(^^;
生活全般が大変
とにかく、最初は全てが大変! 言葉も分からないし、右も左も分からない状態…。買い物へ行く、料理をする、家事をする、病院へ行く、出かける、、、と、何をするにも戸惑い時間がかかるのです(◎_◎;)
ひとりでは出来ないことも多々ありましたね…(-“-) 赴任先の国によっては、車の運転を禁止されていたり、治安の悪い場所では、一人での行動は控えるように、と言われたり…。
食べるものが合わなくて馴染めない、ということもあるようですね。私の場合は、食べることが大好きだったので、食に関しては、どこへ行っても楽しく暮らせました♪
言葉の壁は大きい
読んで字のごとく、「言葉の壁は大きい」のです! 多少なりとも言葉が出来なくては、生活が出来ない、と言っても過言ではありません!英語以外の外国語なんて聞いたこともありません(?_?)
私が行った先4か国は、全て言葉の違う国だったのです。行く先々で勉強はしましたが、大人になってからの語学の勉強はとても大変で覚えられません(?_?)←というのは私だけ?
日本で持ち家がある場合どうするか
我が家の場合は持ち家がなかったので、この問題はありませんでした。マンションや持ち家のある友達は、よくこの話題をしていましたね。
「家を貸しているので、一時帰国は自分の家には帰れないのよね。」とか、「空き家にしているから、時々クリーニングをしてもらっているの。」とか、「家を売却するために不動産やにお願いしているの。」などなど…。
家を持っていると、管理が大変なんだなぁ~と、思いながら聞いていました(^^;
次に、注意点を詳しく説明しますね。
家族帯同の注意点
子供の教育方針は夫婦でよく話し合う
問題点と被るところもありますが、子供が小さいときの教育方針は、夫婦でよく話し合う事が大切です。日本人学校に行くのか、現地校に行くのか、子供の将来はどうしたいのか…。
と言っても、先のことまで分からないですもんね。転勤族は、次々に環境も変わっていくしね。これがイイと思っていても、変わることだってあるし…。
だからこそ、夫婦でよく話し合う事が必要ですね。って、なんだか答えになってないでしょうか…(^^; 結局、我が家も成り行き任せのところが大きいかも、です。
治安には注意して行動する
日本以上に安全な国はありません。常に気を張って、細心の注意を払って行動する必要があります。←疲れます。かなり大変です(^^;
でも、本当に治安が悪い国だと、重大な事件に巻き込まれる可能性だってあるんです。治安の悪い国を知っている私だからこそ、声を大にして言いたいのです!
引きこもりにならないようにする
言葉が分からない、友達がいない、外に出るのが怖い、などの理由で、ついつい引きこもりがちになっちゃうんですよね。でも、外に出ないと、これらの問題は解決しないんです。
ちょっと勇気を出して外出してみましょう(#^^#) 習い事をするのもいいですね。ランチに出かけるのもいいですね。私は、買い物に行くのが好きで、よくひとりで出かけていましたよ。しかし、くれぐれも治安には注意してくださいね。
家族帯同で良かった点
家族の絆が強くなる
親戚も知り合いもいない外国では、夫婦で協力し合い、家族一丸となって生活しなければなりません。特に、日本人が多くない場所では、頼れるものは家族しかいないという事だってあります。
我が家は、日本人が殆どいない場所に住んでいたことがあったんです。当時、夫婦喧嘩をして、私と一週間口を利かない時がありました(^^; その時夫は、一週間、日本語を話さなかったそうです←後に聞きました(^^;(ゴメンナサイ…)
異文化に触れられる
外国の文化を知ることができたり、外国人の友達もできたり、日本では経験できないような事ができます。子供にとっても、大人にとっても、それは貴重な体験となります。
うん。間違いなく視野は広がりますね。私は、海外に暮らして初めて異文化に触れ、そこで初めて日本が見えました。日本の素晴らしさ!住みやすさ! でも、窮屈なところ…なども…。
外国語の勉強が身近になる
身近になる、というよりは、外国語の勉強をしなければならない、といった方がいいかもしれませんね(^^; 少しでもその国の言葉に慣れなければ、生活できないのですから…。
子供にとっては、それが将来役立つ可能性があるのです! 我が家の3人の子供たちは、それぞれ帰国子女として日本の学校に入りましたよ。しかし、簡単なことではありません。苦労も多かったです…(^^;
⇒帰国子女の英語力を保持する方法とは?我が家の経験から考えてみた
旅行する機会が多い
海外の休暇は長いのです。「日本からだと行けないし、もう二度とくることがないから!」と言いながら、色々な場所へ旅行へ出かけます(#^^#)日本にいたら絶対に行くことがなかったであろう、“ブラジルのイグアスの滝”は、一番心に残った場所です(´艸`*)
日本にいるときよりお給料が良い
正直、これがないとやっていけません…(^^; 海外生活は本当に大変で、苦労の連続です。命にかかわるような、重大な事件や事故に巻き込まれる可能性だってあるのです。
と、家族帯同の問題点・注意点・良かった点、をお伝えしました。次に、単身赴任の場合も見てみましょう。
単身赴任の場合
問題点
- 日本での生活環境
- 父親不在・ひとりで子育て
- 夫の健康が心配
注意点
- 夫とマメに連絡を取り合う
- 子供にお父さんの存在を教える
- 夫・子供を気遣う
良かった点
- 子供に日本の教育を受けさせられる
- 日本での生活が快適
- 仕事ができる
それぞれ詳しく説明しますね。
単身赴任での問題点
日本での生活環境
持ち家がなかった我が家は、必然的に家族帯同の道を選んできました。しかし、「単身赴任をするしかない」となったとき、困ったのは日本で住む場所、家でした。
日本での拠点がない我が家は、夫が単身赴任になると、家族はどこにも居場所がありません。社宅にも入れません。全てのことを考え、準備しなければならないのです。
途方に暮れていた私と子供たちは、実家に住まわせてもらえることになり、助かりました(^^; 生活環境は重要ポイントですね。
父親不在・ひとりで子育て
我が家の場合、子供が小学生・中学生になってから、夫が単身赴任になりました。手のかかる子育ては終わっていましたが、学校関係の事、勉強の事、全てを私ひとりでしなければなりませんでした。
そして思春期・反抗期、という大変な時期。この時ばかりは、夫と別々に暮らしていることを悔やみましたね(^^; 過ぎてしまえば、どうってことないんですけどね…。
夫の健康が心配
夫ひとりでは、ご飯もろくに作れません。←(まあ、仕方ありませんが…。)仕事だって無理をしているかもしれません←(想像ですが…。)外食ばかりで、暴飲暴食をしている可能性もあります。
心配はするけど、何もできないんですよね(^^; 夫が一時帰国の際、インスタント・レトルト食品を買い込む姿を見て、可哀そうだなぁ…と思ってしまいます。(ガンバレ夫!)
次に、注意点を詳しく説明しますね。
単身赴任での注意点
夫とマメに連絡を取り合う
最初の頃はマメに連絡を取り合っていたのに、慣れてくると、段々とメールや電話のやり取りも減ってきます。←(我が家のことです(^^;)
やっぱり、遠く離れているので、声を聴くというだけでもした方がいいですね。←(自分に言い聞かせておりますm(__)m)
子供にお父さんの存在を教える
妻だけでなく、子供だってお父さんの存在が遠くなってしまいます。「お父さんは、家族のために一生懸命働いているのよ。」としきりに伝えることは大事ですね。
夫・子供を気遣う
そうやって、妻は、夫のことも子供のことも気遣わなくてはなりません。別々だからこそ、それが大事になってきます。妻って、なかなか大変なのです…(^^; ←(私のことも気遣ってほしい!)
次に、良かった点を詳しく説明しますね。
単身赴任で良かった点
子供に日本の教育を受けさせられる
子供が小さいときから海外赴任だった我が家は、家族が日本に帰って初めて、子供たちは、日本の学校に通いました。海外でも日本の勉強はしてはいましたが…う~ん。。かなり大変でしたね(^^;
帰国して間もないころは怪しかった日本語も、3年後には私の田舎の方言もマスターしていましたよ♪ 子供は何でも吸収が早くて、羨ましい限りです(^^;
日本での生活が快適
久しぶりの日本での生活は、とっても快適でした(*´▽`*) 安全だし、日本語は通じるし(当たり前ですね(^^;)、礼儀正しいし、そして、何といっても食べ物が美味しいのです!
娘は、小学校の宿題の日記に、「日本のお菓子は世界一美味しい!」と書いて、先生にハナマル💮をもらっていました(´艸`*) 子供たちが日本に帰りたい理由のひとつは、「日本のお菓子が食べられること!」だったのです(^^;←(ナイショですけど…。)
仕事ができる
駐在妻は、海外で仕事をしてはダメだったのです。だから、日本に帰れば、働くことができます。これが良い点かどうかは、人それぞれとらえ方が違うと思うんですが、「良かった点」に入れてみました。
私の場合は、フードコーディネーターのスクールに通って、それを仕事につなげることができたからです(#^^#)
と、長々と語ってしまいましたが、次に、「家族帯同4か国、単身赴任2か国、我が家の体験談」をお話ししますね。もう少しお付き合いくださいm(__)m
家族帯同4か国、単身赴任2か国、我が家の体験談
我が家の海外赴任は、とにかく波乱万丈でしたよ!(現在進行形ですが。。。)ありえないような事、最悪の事態。。(◎_◎;)
様々なことを乗り越えてきました。この体験談が、少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです(^^)
初めての海外赴任は家族帯同
我が家の初めての海外赴任は、ブラジルでした。“ブラジル”と告げられ、目まいがするほど動揺しましたよ。ブラジルが何処かもしらないし、知らないけど、治安が悪いのは知っている。
日本の真裏!?はるか遠い国!?
いっきに色々なことが駆け巡りました…。その時、1歳、3歳の子供がいたのです。そして、お腹には3人目の子供が…。
周りからは心配の声もありました。しかし、単身赴任をする、という事の方が難しかったんですよね(^^;
その時、住んでいたのは社宅、持ち家もありませんでした。社宅を出れば、住む場所がなくなるんですよ。一緒に行くほかなかったのです。
こうして、初めての海外赴任は迷うことなく、家族帯同を選びました。
家族帯同で転々と
家族でブラジルへ渡りました。生活に慣れてきたころ、異動を告げられたのです。次の赴任先は、メキシコでした。
メキシコ!?またもや、聞いたこともないような場所です?(聞いたことくらいはアルかな?(^^;)
そうして家族で、またもや未知の国、メキシコへ行きました。
メキシコ生活も慣れ過ぎた?そんな時、次への異動が…。
家族帯同から単身赴任への理由とは?
こうして我が家は、北上しながら、日本へ近づきながら、家族帯同で転々としていました。
アメリカ生活も軌道に乗り、慣れてきたころ、またまた異動の話がきましたよ(^^;
次の赴任先は、なんと!エルサルバドル!ん?エルサルバドル?それ、どこ?聞いたこともない…。誰に聞いても、ほぼ知らない…。知っているあなたは凄いです!
ブラジル、メキシコを乗り越えた我が家は、たいていの事は受け入れられるんです。でも…ココはちょっと悩みましたね。(._.)
日本の企業は存在しないのです。日本人と言えば、大使館、ジャイカの方くらい。内戦の名残もあり、非常に危険。普通ならまず行かない。でも、私は、ついて行く!家族で行く!と決めたのでした。今までずっと家族一緒だったのだから、これからだって一緒がいい。
それから家族で行く準備を始めたのですが、いくつもの困難が待ち受けていたのでした。
まず、会社の人事から言われたことは、「ビザの取り方が分からないから、自分で調べてください。」いくら前例がないからって、酷いですよね!
で、夫が調べた結果、日本に帰らないとビザが取れない、ということでした。そして、引っ越し業者から言われたことは、「エルサルバドルには支店がないので荷物を運べません。」
で、それに対して夫は、「では、現地の引っ越し業者を紹介してください。」
引っ越し業者は、「すみません。つてがないんです…。」
そして、もし引っ越し業者が見つかったとしても、ビザがないと荷物を運ぶことが出来ないんですって…(-_-;) 肝心なビザも取れないし…。
もう、どうしようもなくなっていたその頃、アメリカで借りていた家の大家さんが、「家を売りたいから出て行ってほしい。」と、いきなり言ってきたのですよ(゚Д゚;) アメリカではよくあることなのです。
アメリカでの任期が残っているのなら、他の家を探すのだけど、エルサルバドル異動が決まったので、それも出来ないんです…。
家族帯同で転々としてきた我が家、私と子供たちは日本へ、夫はエルサルバドルへ単身赴任という新たな生活がスタートしました。
単身赴任から家族帯同!再び
日本での拠点がない我が家は、私の実家でお世話になることにしたんです。治安の悪いエルサルバドルでの単身赴任は、そう長くはないであろうと期待を込めての、生活が始まりました。
だから、次の異動では家族帯同!という思いは強く持っていましたね(#^^#)
子供たちはすっかり大きくなり、学齢期真っ盛りでした。始めは慣れなかった日本生活も、徐々に慣れていきました。初めての日本の学校は、勉強でも苦労していましたね(^^;
そうやってすっかり慣れた頃、待ちに待った異動の話が…。
今度は、中国の上海でした。初のアジア圏!家族は皆びっくりですよ~(@_@;)
子供たちは、口をそろえて、「行きたくない!イヤだ!」と言ったのを、今でも覚えていますね(^^;
そして我が家は、中国の上海で合流することとなったのです。単身赴任から再び家族帯同の生活へ!
そして単身赴任!再び
住めば都、どこへ行っても我が家はすぐに馴染みましたよ(#^^#) これまでの危険な国に比べ、上海生活は天国のように快適でしたね~(*´▽`*)
でも、そんな天国のような生活にも、終わりが来るのは知っていました。そんなことにも慣れてしまい、少々の事では驚きはしませんが、次なる異動先を告げられるときは、やっぱりドキドキですよ💓
なんと、日本への異動!夫にとっては、久しぶりの日本です。普通なら嬉しいはずが、すっかり海外体質になってしまった我が家にとっては、ショッキングな異動でしたΣ(゚Д゚)
初めての東京暮らしが始まりました。取りあえずは社宅に入ったんです。ずっと海外だったため、マイホームはありません。
マイホーム!?夢のマイホーム購入のチャンスかも。思い立ったが吉日!見知らぬ東京という地で、マイホーム探しを始めたのです(´艸`*)
会社にはよくあるジンクス。車と家を買ったら転勤になる!見事にまたまた異動の話が来ましたよ!東京生活1年に満たないころでした。
マイホームを建てている最中でした。子供は、大学生、高校生になっていました。今回ばかりは、家族帯同という選択はありませんでした。
こうして夫は、再びメキシコへ渡ったのでした。夢のマイホームの完成を見届けることなく、単身赴任となったのでした。
おわりに
いかがでしたか?「海外赴任は家族帯同それとも単身?両方を経験して思ったこと」我が家の体験談を中心にお話ししました。
我が家は、この生活が約17年間続き、現在進行形です。メリット・デメリットはそれぞれにありましたが、どちらが良いかと聞かれたら…。う~ん…(-“-) 私は、家族帯同派かな。
一番の決め手は、子供のこと。「子供は夫婦二人で育てたいから」という理由です。だって、私ひとりでは手に負えないこともたくさんあったし、ホント、大変だったんですよ~!
やっぱり、家族は一緒に住むのが自然だし、一緒に暮らさなきゃならないと思うんですよね。でも、時にはそれが出来ないこともあるから、困っちゃうんですね…(^^;
どっちが良いかなんて、やってみないと分からないんですよね(#^^#) 家族で決めた環境で一生懸命生活するしかないんです。
きっと明るい未来はやってくるはずです(^_-)-☆ あなたのご家族が幸せに暮らせますように!
最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m