「東京の高校を受験したい!」
と、突然言い出したのは、末っ子の娘が中学生の時でした。
「帰国子女枠での高校受験が、娘にとって有利なのか?」
一番の悩みどころでしたよ。
夫の海外赴任に帯同して海外を転々としている我が家には、3人の子供がいるんです。日本の学校に入るには、帰国子女での受験。果たして、これが有利になるのか?
長年海外で暮らしてきた子供たち、日本で学校に通った期間は、3年弱ほどなのです。日本の勉強は苦手です(-“-)かと言って、海外の勉強が得意!というわけでもありません(._.)
しかし!
「東京の高校に行きたい!」
という娘の希望を叶えてあげたい!
当時、必死で調べましたよ!東京の高校へ行くために、娘にとって有利な方法は何か?
同じようなお悩みのあなたに、少しでもお役に立てたら嬉しいです(#^^#)
前半は、「帰国子女の高校受験が有利な理由とは?」
後半は、「東京の高校を選んだ娘の奮闘記」
どうぞ最後までご覧になってくださいね(#^^#)
目次
帰国子女の高校受験が有利な理由とは?
夫の海外赴任に帯同して、海外を転々としてきた我が家の大きな問題は、子供の教育、学校選びでした。
子供が小さいうちは、それほど悩むこともなかったんですよね。でも、大きくなるにつれ、悩みも大きくなり、特に、学校選びには苦労しました(-_-;)
そして、中学生、高校生ともなると、「帰国子女枠での受験」という事も意識するようになったんです。
「帰国子女枠」って特別な感じがしませんか!?帰国子女ではない人から見ると、「ずるい~!帰国子女って有利だよね~。」と、言われることもあるのでは?
果たして、帰国子女枠での高校受験が有利なのか?さっそく見ていきましょう!
帰国子女の強みを活かした試験
「帰国子女の強み」って何でしょう?
やっぱり、外国語に触れている、という事は強みになりますよね。特に、「英語」は大きな武器になります。実際にどんな試験が実施されるのか、一例を挙げてみました。
帰国子女枠の試験内容(一例です)
- 英語のみ
- 英語と小論文と面接
- 英語・国語・数学
- 書類選考と面接
では、それぞれ詳しく見ていきましょう!
・英語のみ
インターナショナルスクール、アメリカンスクールに通っている帰国子女にとっては、非常に有利な試験ですね。
・英語と小論文と面接
受験高校によっては、小論文も英語、という場合もあります。やはりこれも、インター校に通う帰国子女には有利と言えますね。
・英語・国語・数学
日本人学校に通う帰国子女には、とても有利ですね。日本人学校に通っていても、日本にいるよりは英語に触れる機会も多いはず。英語が得意な方も多いのではないでしょうか?
・書類選考と面接
提出書類というのは、学校での成績、活動報告、資格証明などが求められます。特に、英語の資格、英検、TOEFL、TOEICなどを求めている学校が多いですね。この試験は、インター校、日本人学校ともに有利と言えそうです。
帰国子女にとって、高校受験が有利なのは、上記の試験内容だけではなさそうです。他には何があるんでしょう?次に見てみましょう!
入試枠が広い
試験内容も様々あり、自分に合ったタイプの試験が選べます。そして、受験も1回だけではなく、2回、3回とチャンスがありますよ。でも、学校によって異なるので、必ず確認してくださいね。
帰国生入試というのは、一般入試よりも早く実施されます。もし、帰国生入試がダメでも、一般入試で再チャレンジできるんですね。受験のタイプが選べたり、複数回受験できる、という点でも有利ではないでしょうか?
そして、「編入試験」というチャンスもあるんですよ!
我が家の次男は、編入試験で高校に入りましたよ(#^^#)
⇒帰国子女の高校の編入に必要な事は?高1途中編入した我が家の体験談
偏差値の高い学校が狙える
帰国子女は、一般入試で受験するよりも、帰国子女枠で受験するほうが、偏差値の高い学校が狙える!と、思います。あなたもそう思いませんか?これは、個人的意見なので、必ずというわけではありませんが。。
我が家の場合、3人の子供たちは、日本の勉強はそんなにできません(-_-;)英語のレベルもすごく高い!というわけでもありません(-_-;)
でも、帰国子女枠の入試を有利に使って、日本にいたら入れなかっただろうなあ。。という学校に入れたんです。
次は、そんな帰国子女枠の入試を有利に使った娘、我が家の体験談をお話しします(#^^#)
もう少しお付き合いくださいね!
東京の高校を選んだ娘の奮闘記
初めての海外赴任は、ブラジルのサンパウロ。その時、我が家の3人兄弟の末っ子の娘は0歳。やっとお座りが出来だした頃だったんです。
海外を転々と異動して、家族帯同での最後の赴任先は、中国の上海でした。子供たちはすっかり大きくなり、0歳だった娘は中学生。そこでの出来事です。
娘が東京の高校を選んだ理由
3人の子供たちは、上海のアメリカンスクールに通っていたんです。中学校、高校と一貫なので、高校まで通って卒業するか、夫の異動命令が出た場合は、その時考えるしかない。。(-_-;)という、成り行きに任せる状況。
「東京の高校に行きたい。」
と、想定外のことを言ってきたのは、中学2年生になった娘。突然の、思ってもみなかった発言だったのです(゚д゚)!
と、とうきょう!って?なぜ??縁もゆかりも、行ったこともない場所に?ひとりで行くの?
3人兄弟の末っ子、待望の女の子は、中学生になっても可愛いのです(#^^#)手元に置いておきたい。。一緒にいたい。。
と、そんな私のわがままな欲望は、口が裂けても言えません(´・ω・`)
きっと、一生懸命考えたことなんだろう。と、理由を聞いてみると。。
- 東京に行きたい大学がある
- その大学の付属高校に行きたい
- そこに行けば大学に行ける
- 上海の高校からではその大学に行ける気がしない
これを聞いてしまったからには、私のわがままなんて言ってられない!応援するしかない!全力で一緒に頑張ろう!と決めたのでした。
いつの間に、こんな立派なことを言えるようになったんだろう。。。嬉しくもあり、寂しくもあり、複雑な心境でしたね(´;ω;`)ウッ…
帰国子女の娘にとって有利な高校を探す
そうと決まれば、学校を探さなきゃ!まずは、娘の希望する付属高校のことについて調べたのです。
うん。確かに良い学校。帰国子女枠の試験もある。でも。。娘には難しそう。。それよりも、今まで自由に暮らしてきた娘には、厳しそうな校風が合わない?ように感じました。
せっかくの帰国子女枠での受験も、これでは不利だな。。有利なところを探さなきゃ。。
そうやって、今まで考えたこともなかった、日本の高校、帰国子女枠で有利なところを探したのでした。
で、ピッタリ!の高校を見つけたんです(´艸`*)
娘の考えていた付属校とは離れてしまったけど、娘も納得の素晴らしい!(であることを願う)高校!
- 東京にある
- 生徒の2/3以上が、なんと、帰国子女
- バリバリの帰国子女向けの高校
- 帰国生入試が3種類あり、条件を満たしていればどれでも受けられる
- ダメならその後の一般入試も受けられる
- 偏差値がかなり高い←とても不安。。
さあ!高校が決まれば、受験に関する情報を集めなきゃ!
息つく暇もないほど、忙しい日々が、いや、激しい日々が始まったのでした。
滑り止めの高校を受ける
すっかりこの高校が気に入り、絶対にここに行く!ここ以外考えられない!と、言い張る娘。私だってここが絶対にいいと思うけど。。やっぱり、滑り止めも考えなきゃ。。
上海の高校に行く、という選択肢はなく、日本の高校だけを視野に入れて考えました。だから、本命1本だけでは、ダメだったとき、行くところがない。。
安全策で、しぶしぶ受けた滑り止めの高校も悪くはありませんでした。どんな学校かというと、帰国子女を多く受け入れている、レベルの高い学校。寮も完備していて、全国から生徒が集まっている。ただ、場所が東京ではなかったのです。
娘の頭には、本命校しかありませんでした。
上海でも、帰国子女の受け入れ校の受験が実施されたのです。そこが、しぶしぶ受けた滑り止めの高校でしたよ。
その高校の試験内容は、英語のテストと、親子面接。英語のテストは、想像以上に難しかったようで、滑り止めなのに、「自信ない。。落ちたかも。。」と、自信なさげな娘。
結果は、見事、合格でした(#^^#)これで、大船に乗ったつもりで、本命校が受けられるわ~と、まるで自分が受けるかのような気分でしたね(^^;
本命校の受験の直後にまさかの知らせが。。。
こうして、あれよあれよという間に、本命校の受験がやってきたのでした。
(どちらかに受かればOK)
- 書類選考と面接
- 学力試験(英語・国語・数学)と調査書
1の書類選考と面接で受からなければ、2の学力試験は、かなりハードルが高い!娘にとって有利なのは1の方でした。
すでに、書類は願書と共に送ってあるので、当日は面接のみ。1人20分ほどの面接で、翌日には合否が決まるのです。
試験当日、面接を無事に終え、後は結果を待つばかり、神のみぞ知る。
ドキドキする間もないくらい忙しく、午後からは、学校の寮の見学をして、仮申し込みをして、あれこれ用事を済ませて、そして、明日の結果発表に備えて、、、と、その夜に夫からの電話が。。。
きっと、娘の試験の様子を知りたいんだろうなぁ~(#^^#)
夫:「今日な、辞令が出たわ。」
私:「ん?何のこと??」
夫:「春から日本やって。。」
私:「えっ?言ってることがわからないんですけど。。」
夫:「だから、異動やって!春から東京やって!」
ええ~!!(@_@;)
なんですって~!!
イヤだ~!上海がイイ~!
結果待ちのドキドキが、帰国命令のドキドキに変わった、突然の知らせだったのです(@_@;)
イヤだ~(´;ω;`)ウッ…
私、上海が好きなのに。。
でも、娘と一緒に暮らせる!?
寮の見学をして、仮申し込みをして、寮生活に憧れを抱いていた娘の夢は打ち砕かれ、仮申し込みはキャンセルすることとなったのです。
気を取り直し、翌朝は、結果を見るために、娘と二人で学校へ向かいました。発表時間より早めに着いたけど、既に多くの人が集まって、その瞬間を待っていました。
夏に編入試験を受けた次男のことを思い出す。まさか、またこうして、娘が日本の高校を選ぶなんて。。。次男の時に経験しているとはいえ、発表の瞬間はドキドキ💓
時間になると結果が張り出されました。けど、やっぱり私は怖くて見られない(*_*)編入試験の時とは違って、受験者はとても多く、その分合格者も多いため、娘は、なかなか自分の番号が見つけられない様子。そして、、、
「え~ない。。ない。。ダメだった。。」
Σ(゚д゚lll)ガーン
「ま、、、仕方ない。。併願だから、次がある!」
と、諦めかけたその瞬間でしたよ!
「え~~ウソ~~あった~!!」
ヤッター
バンザーイヾ(*´∀`*)ノ
おめでとう~!!
と、またまた号泣するのでした(´;ω;`)ウゥゥ
一瞬、落ちた↓と思ったけど、ちゃんとありました(#^^#)
合格への道のり!成功の秘訣は?
合格を確認したら、すぐに合格証明書がもらえるんです(#^^#)
こうして見事!本命校への合格を勝ち取った娘。とても長く、大変な道のりでしたよ。
帰国子女の高校受験が有利!という事だけでは、合格を勝ち取るのは厳しいと、実感させられた出来事でしたね。。
我が家の今回の体験から、成功の秘訣をまとめてみました。
- 早めの準備←全てがコレに繋がるかも!
- 学校選びはじっくりと
- 出来れば学校見学をする←我が家は上海から行きましたよ
- 英検・TOEFL・TOEICの資格試験は早い段階で受ける←結果が出るまで時間がかかる
- 学校の成績は重要!
精一杯やったら、後は運を天に任せる!(笑)
この時は真冬でした。入学式の頃には桜が満開になるんですよ!
おわりに
いかがでしたか?
「帰国子女の高校受験が有利なのはなぜ?」
「東京の高校を選んだ娘の奮闘記」
をお話してきました。
まとめてみると!
- 帰国子女の強みを活かした試験
- 入試枠が広い
- 偏差値の高い学校が狙える
ということでしたね。
帰国子女の高校受験は有利なこともありました。でも、その「有利」を上手く使わなければ、どうにもならないんですよ。
「有利」という言葉が「ずるい」とか「簡単」とか、悪い意味にとらえられがちだけど、決してそんなことはありません。
いくら帰国子女だからと言っても、努力をしなければ受かりません!ずるいこともしていないし、簡単なことでもないんですよ。
娘は、かなり努力をしていました。最後の最後まで諦めずに、1点でも良いスコアを出すために、TOEFLを受け続けましたよ。←コレってかなり難しいテストなんです。
帰国子女は有利なこともあるけど、不利なこともあるし、高校受験だって、努力しなければ受かりません。
もし、あなたが帰国子女で高校受験をお考えなら、「早めの準備!早めの対策!」を心がけてくださいね。まずは、これが一番大事だと思いました(^^)
そのうえで、ぜひ!有利な方法を探してくださいね(#^^#)きっとあなたに合った高校が見つかるはずです!どうか、上手くいきますように!お祈りしています(#^^#)
最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m