親の仕事の関係で、幼少期を海外で過ごして帰国した子供たちは、帰国子女と呼ばれます。
海外生活が長かった我が家には、3人の帰国子女がいるのですが、英語力の保持には苦労しました…(^^;
「英語力の保持」というと、いかにも英語ができそうなイメージですが、我が家の子供たちは決してそうではなかったのです。
それぞれ言語の違う国、4か国を転々としてきた我が家。子供たちが英語を知ったのは、3か国目のアメリカ異動の時だったのです。
たった2年間のアメリカ生活での英語習得は、とても厳しいものがありましたね。それでも子供たちは、初めて触れる英語での生活を強いられたのです。
そんな子供たちを見守ってきた私は、「苦労して手に入れた、わずかな英語力を、どうにかしてキープさせねば!」という思いでいっぱいでした。
子供の気持ちとは裏腹に…(^^;
子供たちが大きくなった今、改めて、「帰国子女の英語力の保持・維持」について考えてみたいと思います。我が家の体験談もお話ししますね。
どうぞ最後までご覧になってくださいね(#^^#)
目次
帰国子女の英語力を保持する方法
「帰国子女の英語力」と言っても、当たり前ですが、個人差がありそれぞれ違います。子供の年齢や、過ごした期間、環境によっても大きく違ってきます。
だから、覚えた英語をキープする方法も、絶対これがイイ!というものは、残念ながらないんですよね…(´・ω・`)
まあ、それでも親というものは、どうにかして、身に付けた我が子の英語を維持させたい!と必死になります(^^;←(私のことです…)
3人の帰国子女を見てきて、「年齢によって英語の覚え方って違うんだなぁ~」と感じました。
なので、「幼少期・小学生」と「中学・高校生」に分けて、考えていきたいと思います。
幼少期・小学生の場合
幼少期って、やっと日本語が話せるようになった?という時期かもしれませんね。もしかすると、海外で過ごした記憶も残っていない場合もありますよね。小さい時の方が、覚えるのは早いけど、忘れるのも早いんですよね。
小学生になると、学校生活が始まるけど、英語が何なのか?ということは理解できていない子もいるかもしれません。
この時期の英語力の保持は、親にかかっています!親がどれだけのことをしてあげられるか、ということが鍵かもしれませんね。そして、根気とお金が必要です(^^;
そんな時期の英語力保持の方法は!
- 英語保持教室・英会話スクールに通う
- 英語のアニメ・子供向けの映画を観る
- 英語の本を読む
- アメリカンスクールに通う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
英語保持教室・英会話スクールに通う
まず考えるのが、これではないでしょうか?
住む場所によっては、このようなスクールがない場合もあると思います。それでも、英語保持教室の代わりになるような、子供向けの英語塾に通ったりする方は多いのではないのでしょうか。
こういうことは、専門家にお願いするのが安心ですね(#^^#)
しかし、本人のやる気がないと、いくら専門家でも難しいかもしれません…(´・ω・`)
英語のアニメ・子供向けの映画を観る
海外で暮らしていると、現地のテレビを見ることもあります。子供って、言葉が分からなくても、アニメは一生懸命見るんですよね~(^^;
我が家はそうでした。どこの国に行っても、アニメは真剣に見てましたよ。そうしていつの間にかアニメの歌を覚えたり、言葉を覚えたり。
私も時々一緒に見てましたが、子供と同じようには覚えられませんでしたね。
そんな延長で、帰国後も、英語のアニメや子供向けの映画を見るのは、英語を忘れないためにも役立つのではないでしょうか。
英語の本を読む
本が好きな子供なら、英語の力を付けるにはとても良い方法だと思うんですよね。日本語だって同じですもんね。
我が家の子供は、特別本が好きだったわけでもないので、残念ながらこの方法は通用しませんでした…(´・ω・`)
あぁ~、本好きな子に育てればよかった…(^^;)←(でも、どうやって??)
アメリカンスクールに通う
日本でアメリカンスクールに通う。う~ん…提案はしてみたものの、あまり現実的ではないですよね。中にはそんな子もいましたけど…。
英語のことだけを考えれば、効果抜群だと思うのです。保持だけではなく、レベルUPすることは間違いないですよね。しかし、日本語力の問題が発生します。
それ以前に、アメリカンスクールがある場所って限られているし、何といっても、莫大な費用がかかります(゚д゚)!
それでも、この問題がクリアできる方にとっては、英語力保持→英語力UPには一番良い方法かもしれませんね。お金の問題がなければ、アメリカンスクールに通わせてみたかったかも…(^^;
中学・高校生の場合
中学生って、難しいお年頃でもあるけど、親としては、一番期待をする時期かもしれませんね。身に付けた英語が、そのまま将来に直結する?良い学校に入れる?など、夢は膨らみます(*´▽`*)
高校生ともなると、自分の考えをしっかり持つようになり、もう親の出る幕はない?ちょっと寂しい気もしますが…。いえいえそんなことはありません。
大学進学という大きな問題があり、更なる英語力UPが必要になってきます。そのためには、やっぱり莫大な費用がかかるのです。
そんな時期の英語力保持の方法は!
- 英語保持教室・英会話スクール・進学塾に通う
- 英語で映画を観る・英語の音楽を聴く
- 英字新聞・英語の本を読む
- アメリカンスクールまたは帰国生向けの学校に通う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
英語保持教室・英会話スクール・進学塾に通う
小さいころと同じく、まず考えるのは、これらではないでしょうか?
近くに英語保持教室がなくても、英語塾は大抵の場所にあります。我が家がいたド田舎にもありましたからね(^^;
子供が大きくなると、英語力のキープに加え、英語力UPも狙いたいものです。って、あくまでも親の考え(私の考え)ですけどね…(^^;
まあ、受験が絡んでくる時期なので、それに合ったような塾に通うのが良いのではないでしょうか。我が家ではそうしていました。
英語で映画を観る・英語の音楽を聴く
「映画・音楽・英語」大好き!この3拍子が揃えば、最強です(≧▽≦)。長男の友達の帰国子女は、それが英語力の維持になったそうですよ。
彼女は、アメリカの現地校で小学生の5年間を過ごしたそうです。洋画や洋楽が大好きで、帰国しても、英語で映画を観たり、英語の音楽を聴いていました。
その結果、800点だったTOEICが900点を超えるまでになったそうですよ。英語をキープさせるためにやった、というより、大好きな映画や音楽が、英語力UPに繋がったようですね(#^^#)
英字新聞・英語の本を読む
いつの時代も、どんな言語でも、新聞や本を読むという事が、どれほどためになることか! 分かってはいるけど、なかなかできないんですよね…(^^;
言語能力に優れている人は、このことをやっているんでしょうね。多分ですけど…。
我が家では、海外にいるとき、日本語の本や子供新聞を頼んでいたのですが、子供たちは殆ど読みませんでしたね。
(もう一度同じことを言います)→やっぱり、本好きな子に育てるべきだった…(´・ω・`)
アメリカンスクールまたは帰国生向けの学校に通う
日本でアメリカンスクールに通う。う~ん…提案はしてみたものの、あまり現実的ではないですよね。←と同じことを繰り返しましたので、以下省略…
で、現実的な方の、帰国生向けの学校に通う(入学する)ということですが、我が家はそうしました。というか、子供がその道を選びました。
と、帰国子女の英語力保持の方法を見てきました。
次は、我が家が、英語力保持のために実際にやってきたこと、その結果は!?など、体験談をご紹介しますね♪
もうしばらくお付き合いくださいm(__)m
帰国子女3人の英語力の保持! 我が家の体験談
我が家には3人の帰国子女がいます。まず始めに、簡単に経歴を説明しますね。
長男(4歳~5歳)
次男(2歳~3歳)
長女(0歳~1歳)
メキシコ→スペイン語
長男(5歳~10歳)
次男(3歳~8歳)
長女(1歳~6歳)
アメリカ→英語
長男(10歳~12歳)
次男(8歳~10歳)
長女(6歳~8歳)
日本(帰国)
長男(12歳~14歳)
次男(10歳~12歳)
長女(8歳~10歳)
中国→中国語
長男(14歳~18歳)
次男(12歳~16歳)
長女(10歳~14歳)
こんな感じで、行く先々、言語が違っていました。英語圏で生活したのは、アメリカの2年間です。その後、ひとまず帰国。その時の体験談を中心にお話ししますね。
帰国先の学校生活はド田舎から
アメリカからの帰国先は、訳あって私の実家。そこは、とんでもなくド田舎…(^^;、電車もないし、工場もないし、あるのは、海と川と山の大自然。←(良いところなんですけどね~)
帰国子女なんて、どこを探してもいません。だから、「帰国子女のための英語保持教室」なんていうものは、当然あるはずもなく、数少ない英語塾を探すしかありませんでした。
幸い、すぐに良さそうなところが見つかり、通うことにしました。どんなところかというと↓
- 日本語、英語、スペイン語(母国語)が堪能なコロンビア人の先生がやっている
- 幼児~中学生対象の英語塾
- 英会話と英検の勉強が中心の塾
- 気さくで明るいラテン系
ド田舎で出会ったこの塾こそが、希望の光となったのです。つまり、英語を忘れないためにやったことは、ココに通うことだけでした。
長男→中学1年生
次男→小学4年生
長女→小学3年生
初めての日本の学校生活は、苦労の連続でしたね。「せっかく覚えたわずかな英語をキープさせなければ!」という私の思いは次第に薄れ、「日本語力を鍛えなければ!」という思いの方が強くなっていきました。
「3年生レベルの少し難しい言葉が、分からないようですね。」と、担任の先生から言われたのは、長女でした。が、そう深刻な問題ではありませんでした。
一番心配だったのは、中学生になったばかりの長男でした…(´・ω・`)
とにかく、教科書が読めないのです。歴史の教科書の人物名は全く読めず、得意な数学さえも、文章問題になると理解できないという始末…(-“-)
英語に関しては、アメリカでやっていたことと違いすぎて、パニックになっていましたね。「こんな言い回しはナイ!」とか、「アクセント問題なんて聞いたことナイ!」とか…(^^;
そんなんで、「英語保持」どころではなくなっていました。
でも、希望の光の英語塾は、皆、楽しく通っていましたよ。先生もうちの子たちとの英語での会話が楽しかったようです♪
初めての英検は揃って合格(#^^#)。これが自信につながり、その後も更に上を目指して勉強するようになりました。
目標ができたことで英語の勉強を続けられ、ネイティブの先生との会話も楽しむことができ、結局、これが英語の保持になったのかなぁ…。
うちの場合は、英語の映画を観たり、英語の本を読んだりする余裕はなかったんですよね。日本の勉強が難しくて、毎日の宿題をこなすのがやっとでしたからね(^^;
そんなこんなで、すっかり日本の生活に慣れてしまった頃、次の異動先、中国に行くこととなり、子供たちは、泣く泣く日本と別れを告げたのでした。
最後の海外生活とその後は?
3年弱の日本での生活の後に待っていたのは、中国の上海での生活。一番に悩んだのは学校選びでしたね。高校生になる長男には、日本人学校という選択はありませんでした。
結局、3人が自ら選んだのは、アメリカンスクール。「日本でのアノ希望の光の塾のおかげかなぁ~」と秘かに喜んでいたのは私だけでしたけどね(´艸`*)
アメリカンスクールに入った当初は、かなり苦労したようですが、上達は早かったように見えました。
中国異動が決まったときは、嫌がっていた子供たちも、すっかり慣れ、上海ライフを満喫してしていました♪
そして、また別れの時はやってくるのです。
長かった海外生活は、いつの間にか、3人が自分で進路を決めるような年齢にまでなっていました。
長男は、日本の大学を選び、最初に帰国。その後、次男も帰国。そして、長女も…。
3人は帰国子女として、それぞれ日本の学校に進学しました。
おわりに
いかがでしたか?「帰国子女の英語力を保持する方法とは?我が家の経験から考えてみた」というテーマでお伝えしました。まとめてみると、
幼少期・小学生の場合↓
- 英語保持教室・英会話スクールに通う
- 英語のアニメ・子供向けの映画を観る
- 英語の本を読む
- アメリカンスクールに通う
中学・高校生の場合↓
- 英語保持教室・英会話スクール・進学塾に通う
- 英語で映画を観る・英語の音楽を聴く
- 英字新聞・英語の本を読む
- アメリカンスクールまたは帰国生向けの学校に通う
これらは、あくまでも一例です。なかなか思うようにはいきませんもんね(^^;親だけが必死になっている場合もありますしね。←(私がそうでした(^^;)
そもそもうちの子供は、「英語力保持って何?」「そんなの関係ない!」って感じでしたよ。特に小さいほどそう思うみたいです。
「英語が好きな訳でも、勉強したい訳でもない!」という言葉を聞いたのは、ずっと後になってからでしたけどね…(^^;
結局、私のエゴだったのかな…。私自身、帰国子女が羨ましかったのかも…。
我が家の3人の子供は、「帰国子女で良かった♪」と言ってます。それが聞けただけで、私の努力もムダではなかったのかな? 結局、楽しむことが大事なんだと思いました。
せっかくの海外生活♪ 楽しんだもん勝ちですよ~ヾ(*´∀`*)ノ
最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m