こんにちは、料理講師をしているRikoです。
お正月に食べるおせち料理は、私はできる限り手作りをしています。しかし年に一度しか作らないので、重箱の詰め方にいつも悩んじゃうんですよね。
それで慌てて調べたり、過去に作った自分のおせち料理の写真を探したり(笑) なので今回は、「おせち料理の詰め方」を忘れないうちに記録しておくことにしました。
「おせちの重箱への詰め方」って、ある程度決まりごとのようなものがあるんです。それを知っておくだけで、意外に簡単に迷わず詰めることができます。
というわけで今回は、
- おせち料理の重箱への詰め方の基本
- 我が家のおせち料理の詰め方のコツ
を我が家のおせちの画像と共に詳しくお伝えしますね。
これであなたも迷うことなく、おせちを詰めることができますよ♪
重箱にきれいに詰められたおせちは、とっても美味しそうで華やか。見ているだけでも幸せになれそう~♪ 美味しいおせち料理で良い新年を迎えられますように。
どうぞ最後までご覧になってくださいね。
目次
おせち料理の重箱への詰め方の基本
本来おせち料理の重箱は五段重ねで、四段に詰めて五段目は空けておくというのが正式な方法です。しかし近年は、家族の人数も減っていることもあり、二段重や三段重に詰めることの方が多いようです。
我が家のおせちも三段重に詰めています。
数年前に重箱を買い替えたときも、売られている重箱は三段が主流でしたね。大きさや形も様々で、昔ながらの伝統的な重箱から、現代風のおしゃれなものまで売られていましたよ♪
ネット通販だと色々選べてお得に買えるのでオススメです。
カラーバリエーションも豊富でおしゃれな日本製の重箱を見つけたので、ご紹介しますね。お正月だけでなく、お花見や運動会のお弁当にも活躍してくれそうです♪
と、少し話がズレてしまいましたので戻しましょう。
それで、重箱に詰める中身の話になるのですが、おせち料理は大きく分けて以下の5つに分類されるんです。
- 祝い肴(黒豆・数の子・田作り・たたきごぼうなど)
- 口取り(紅白かまぼこ・伊達巻き・栗きんとんなど)
- 焼き物(ぶり・鯛・海老・海の幸など)
- 酢の物(紅白なます・菊花かぶなど)
- 煮物(お煮しめ・筑前煮など)
この5つに分類されたおせちの具材を重箱に詰めていきます。では次に、五段重、三段重、二段重の詰め方をそれぞれ説明しますので一緒に見ていきましょう~♪ まずは五段重からです。
五段重の詰め方
先にもお伝えしましたが、本来おせち料理の重箱は五段重ねです。
上から順に、
- 一の重(いちのじゅう)
- 二の重(にのじゅう)
- 三の重(さんのじゅう)
- 与の重(よのじゅう)
- 五の重(ごのじゅう)
と数えます。
それでは上から順に詰め方を見ていきましょう。
- 一の重→祝い肴(黒豆・数の子・田作り・たたきごぼうなど)
- 二の重→口取り(紅白かまぼこ・伊達巻き・栗きんとんなど)・酢の物(紅白なます・菊花かぶなど)
- 三の重→焼き物(ぶり・鯛・海老・海の幸など)
- 与の重→煮物(お煮しめ・筑前煮など)
- 五の重→控えの重(空にしておく)
五の重→控えの重(空にしておく)
この「控えの重」というのは、年神様から授かった福を詰める場所として空っぽにしておく、という意味だそうです。または、家族の好きなものを入れたりもするようです。
なお、「五の重」を省略した場合が、四段重の詰め方になります。
では次に、三段重の詰め方をお伝えしますので一緒に見ていきましょう♪
三段重の詰め方
昔に比べると家族の人数が減ってきたこともあり、最近では三段重に詰めることの方が主流のようです。
私も三段重ねの重箱を使っていますが、三段分のおせちを作るというのは、結構大変です^^; 五段分なんて、とてもじゃありませんが作れません…^^;
それでは上から順に詰め方を見ていきましょう。
- 一の重→祝い肴・口取り
- 二の重→焼き物・酢の物
- 三の重→煮物
上記でお伝えしたような詰め方が基本なんですが、必ずこれじゃなきゃダメ、というわけではありません。地域によっては、作る物や詰める物が違ったりもします。
特に最近は色々なおせち料理が売られていて、おせちではないような具材なんかも入ってたりしますよね。私も入れちゃってますが…^^; なので、基本はある程度抑えておいて、作りやすいものやお好きなものを詰めればいいんじゃないかと思っています。
では次に、二段重の詰め方をお伝えしますので一緒に見ていきましょう~♪
二段重の詰め方
我が家は5人家族ということもあり、しかも皆よく食べるので^^;大き目の三段重に詰めるんです。しかし少人数の家族やおひとり様だと三段重では、やっぱり大き過ぎたりもします。
そんな場合は二段重に詰めるという方法もあります。
では、その二段重の詰め方を見ていきましょう。
- 一の重→祝い肴・口取り・酢の物
- 二の重→焼き物・煮物
上記の形が大まかな基本ではあります。が、必ずしもこの通りに、というわけではありませんので、あちこちに散らばってさえいなければ臨機応変に詰めたらいいと思います(#^^#)
なお、おせち料理の意味については以下の記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひ合わせてご覧になってくださいね。
↓ ↓ ↓
では次に、これらのことを踏まえて、私が実際に作ったおせち料理を元に、詰め方の手順を画像付きで詳しくお伝えしますね。もう少しだけお付き合いください。
我が家のおせち料理の詰め方のコツを画像付きで解説
年末に旅行などで家を空けたりしない限り、私はおせち料理を手作りしています。もちろん、作れないものは買ったりもしますよ。買ったものだって重箱に詰めれば、見た目も良く立派なおせちになります。
上記でお伝えした基本を踏まえつつ、あくまでも自己流の部分もありますので、そこはお許しくださいね(笑)
では、「私流のおせち料理の詰め方」スタートです♪
最初に重箱を並べて、手早く詰められるように、詰めるものを準備します。
一の重には、紅白かまぼこ、伊達巻き、栗きんとん、黒豆をこんな感じで入れてみました↓
黒豆は小さな器に入れるときれいに収まりますよ。 ポイント⇒ご家庭にある小さな器、お弁当用のカップなどを利用すると、まとまりが良く詰めやすくなります。
下の空いたスペースにはお弁当用のカップを入れていますよ~↓
そこに入るのは、田作りです♪ ポイント⇒なるべくカップが見えないように詰めるのがきれいに見せるコツです!
二の重にいってみましょう~♪ まずはぶりの照り焼きを置くために、アルミ箔を広げています。
なるべく汁気を切ってぶりを立てかけるように、バランスよく並べてみます。 ポイント⇒ぶりの汁気が広がらないように、アルミは四隅を折り曲げてぶりを包むようにします(下の部分だけ)
カップに入れた数の子も何となく置いてみます。これは後で調整しますので、取りあえずって感じです。
ここでいきなり柚子が登場しましたが、中身を全部くり抜いて器として使いますよ~♪ ポイント⇒柚子を器代わりに使う場合は、形や大きさを考慮して選びます。使う前はきれいに洗って水分はしっかりと拭き取ってくださいね。
こんな風に紅白なますを入れてみました。このなますには、くり抜いた柚子の搾り汁も入れているので、優しい酸味でとっても風味がいいんですよ♪
柚子のカップに入った紅白なますの下に、またまたアルミ箔を広げています。
ここには我が家の定番、ローストビーフが入りました♪ たまたまクレソンがあったので、緑をあしらってみました。本当は南天があるといいのですが、今回は用意しなかったので…。 ポイント⇒お正月の飾り用の南天などがあれば、おせちに飾ると華やかになります♪
そして下のスペースには小さい器を置きましたよ。
豪華にイクラを盛り付けてみました♪ いっきに華やかになりましたね。そして、昆布巻きで彩にアクセントを入れてみました。←コレは一の重に入れるものなのでしょうけど、いいんです。コレもアリかと思っています^^;
ここで先ほどの柚子の皮を使ってみましょう。薄く削り取った柚子の皮を刻みますよ~♪ とってもいい香りがするんです。 ポイント⇒柚子の上半分を蓋として使う場合、削り取る皮は、下の方の見えない部分を使いましょう。
刻んだ柚子の皮を紅白なますの上にのせてみましたよ。ついでに黒豆の上にものせてみました。何だかおしゃれになった感じがしませんか?
最後は三の重です。私はいつも筑前煮を作るので簡単に詰めるだけなのですが、おせち用にひと工夫します。
ポイント⇒人参は花型でくり抜き、飾り切りをして煮ます。重箱に詰めるときは、人参だけ取り出して一番上にきれいに散らすように並べます。最後に、硬めに茹でたきぬさやを飾ります♪
一の重、二の重、三の重が完成しました!
一生懸命作って、きれいに詰めたおせちだけど、あっという間に食べちゃって崩れてしまいます…。まあ、仕方ありませんが…^^; なので、記念に備忘録としても写真に残しておくことをオススメします♪
こうやって写真に残しておくと、自分の作ったものが参考になったりします(笑) 一年経つと結構忘れているんですよね。(←私の場合^^;)だから何かと便利なんですよ♪
おわりに
いかがでしたか?
「おせち料理の重箱への詰め方」をお伝えしました。もう一度、簡単にまとめてみましょう。
◆五段重の詰め方
- 一の重→祝い肴(黒豆・数の子・田作り・たたきごぼうなど)
- 二の重→口取り(紅白かまぼこ・伊達巻き・栗きんとんなど)・酢の物(紅白なます・菊花かぶなど)
- 三の重→焼き物(ぶり・鯛・海老・海の幸など)
- 与の重→煮物(お煮しめ・筑前煮など)
- 五の重→控えの重(空にしておく)
◆三段重の詰め方
- 一の重→祝い肴・口取り
- 二の重→焼き物・酢の物
- 三の重→煮物
◆二段重の詰め方
- 一の重→祝い肴・口取り・酢の物
- 二の重→焼き物・煮物
◆私流のきれいに見せるおせちの詰め方のコツ
- 手早く詰められるように具材を並べておく
- 小さな器やお弁当用のカップなどを利用する
- カップやアルミ箔はなるべく見えないようにする
- 彩りよく南天などの緑や赤をあしらう
- 人参は飾り切りで華やかさを演出
おせち料理って作るのも大変だけど、詰めるのもなかなか大変な作業なんです。でも、おせちの意味を考えながら、新しい年を家族が皆、健康で幸せに暮らせますようにと、そんな思いを込めて詰めると楽しくなってくるんではないでしょうか。
しかし私の本心は、家族みんなが「美味しい!」と言って食べてくれることが嬉しくて、それを思いながら作ったり詰めたりしているんですけどね…^^;
どっちにしても、日本の伝統のおせち料理を、私は家族に食べさせてあげたいし、伝えてあげたいと思っています♪ また来年も美味しいおせちを作ります☆
最後までお付き合いいただきありがとうございました(#^^#)